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「天気」

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忘れられない詩がある。大学の時にみた野田英樹の芝居、贋作「罪と罰」。ドストエフスキーの世界を幕末の日本に置き換えた設定で、主役は男ではなく、三条英(はなぶさ)という将来有望なおんな学者で、大竹しのぶ。彼女は、自身の論文に従い、年老いた、金貸しの老女を殺す。

彼女が逃げ回ったり、自分を正当化したり、悪夢に悩まされたり、家族のことがあったり、恋人がかくまったり、警察に意地悪に疑いをかけられたり、といった経緯は大変なので割愛。

終盤、監獄の中で英は、恋人に向けて手紙を書く。
しばらくして、恩赦、あるいは特赦で彼女は早めに監獄から出れることになった。
その日の朝の手紙。
大川の川縁を前に、大竹しのぶが川越しの恋人=客の方向に台詞をいう。
その時の大竹しのぶの声、詩の言葉が、あまりに美しくて、
こっそり真似してその手紙を何度も口ずさんでいたので
すっかりその手紙を暗記していた。

今日、「英語達人列伝」(斉藤兆史著)を読んでいたら、
(密かに英語を習得しようとしている今日この頃なのだけど)

思いがけず、偶然その詩をみつけたので、下手くそながらも、
どれだけ私が、大竹しのぶが役の中で読んだこの詩を好きだったかを書いてみたのだけれど。

その時は、世田谷線の10分くらいの距離の車内で、いきなりこの詩が出て来て、あまりにびっくりして、
本から目をあげて、
窓の外の景色をきらきらした気持ちでしばらく眺めてしまった。
こんなにキラキラするのは中々無いことなので、このような私の純粋さもたまには許してもらいらいたい。

私は無知で知らなかったけれど、高校の教科書にものっていて、西脇順三郎の詩集【Ambarvalia】の中にある「天気」という有名な詩だった!

「天気」

(覆えされた宝石)のやうな朝
何人か戸口にて誰かとささやく
それは神の生誕の日。



因に、この「くつがえされた宝石」の部分は詩では括弧付きだということも知った。
”a youthful wight Out-sparkling sudden,like an upturn'd gem'
(若者が覆された宝石のように突然輝きだした)というイギリスロマン派の詩人ジョン・キーツの詩の一節からきているとか、も「英語達人列伝」に書かれている。
この西脇順三郎という人、英語を心から愛した詩人だったらしい。
この「天気」という詩、ショパンのように甘い朝、生まれ変わるような音楽。

彼の他の詩にも浸りたい。
彼が愛したというペイターの著作ものせてみた。
語学狂の西脇は全部ペイターを全部読んだという。本当にすごい人ってたくさんいるものだ。


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